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[決戦!新月の島]ポケットモンスタークレセント[リメイク]
日時: 2015/01/18 01:08
名前: 椋ちゃん

 こんばんは、「決戦!新月の島」シリーズの椋ちゃんです。みなさん、覚えていらっしゃいますでしょうか(え
 現在、「決戦!新月の島」のスピンオフを2つ連載しておりますが、諸事情により長らく放置してしまいました。
そのため、原作を覚えていらっしゃらない、あるいは今初めて私の作品を読まれる方も多いと思います。
そこで、思い切って原作のリメイク版を掲載させていただく事にしました。
リメイクとは言いましても、原作を知らなくても楽しめる(もしかすると原作を知らない方が楽しめるかも…)内容にさせていただきます。
もちろん原作をご存知の方も、ストーリーの拡充や矛盾点の是正に加え、大胆な設定の変更も行うつもりですので、変更点を探すのも楽しいかもしれません(お

 なお、現在連載中の「[決戦!新月の島]ライズ・オブ・ニレミオ夢[スピンオフ]」および
「[決戦!新月の島]ヒイナとムクと、時々ナノカ[スピンオフII]」も並行して連載継続するつもりですが、この小説のストーリーが少し進んでからにしようと思います。
多忙のため、連載速度はどうしても遅くなってしまいますが、ご容赦ください。一人でも多くの方にお楽しみいただければ幸いです。

この作品は、基本的には第4世代(ダイパ、プラチナ、HGSS)までのポケモンと地方が登場します。
また、一部にポケモン以外の作品の要素が出てくる事もあります。

プロローグ      「月の双子神」     >>1
第一部       「新月が蝕む街」     >>2-
   登場人物紹介              >>2-4
   第一章「悲劇の始まり」         >>5-8
   第二章「北国の港町」          >>9-


メンテ
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Re: [決戦!新月の島]ポケットモンスタークレセント[リメイク] ( No.9 )
日時: 2015/01/18 01:03
名前: 椋ちゃん

第二章 「北国の港町」
穏やかな日常が続くシンオウの港町・ミオシティ。これから大きな戦いの舞台となるとは、まだ誰も予想していなかった――

 第五話 「運河の街の子ども達 前編」
 所変わって、シンオウ地方南西の街、ミオシティ――
 7月の上旬、街にはこの地域ならではの雲一つない青空が広がっていました。寒冷なシンオウ地方でも、初夏ともなれば半袖の人が目立ってくるのです。
街の中央を流れる運河は、太陽の光を受けて青く澄み、水ポケモン達が気持ちよさそうに泳いでいます。
海のそばには図書館があり、それもこの街が知的で落ち着いた印象を与えるのに一役買っています。
そんなミオシティの運河をはさんで西側、その真ん中あたりにあるミオ幼稚園には、その日も平和で穏やかな時間が流れていました。
ちょうど外遊びの時間らしく、園庭ではたくさんの子ども達が思い思いに遊んでいます。元気にあふれた子ども達の姿は、この街の活気を象徴しているかのようです。
そんな中、園庭の端の方にある少し高めの滑り台のあたりに、2人の子どもの姿が見えました。滑り台の上にいるのは水色の髪の男の子、
そして下から見上げているのは少し長めの髪の、とても可愛い顔の女の子でした。
「ニレくーん、こっちよー。」女の子が、上にいる男の子に向かって励ますような笑顔で言いました。でも、男の子は滑り台の上から動こうとはしません。
「でも…こわいよ…ぼく…できないよ…」男の子は、今にも泣き出しそうな顔でそう言いました。
小さな手足は震え、金属の柵を強く握りしめている手は、冷や汗で張り付いています。
「でも、風を切ってシューッてすべると、すっごく気持ちいいのよ。ちょうど鳥ポケモンになったみたいな気持ちになれるの!」
女の子は大きな目を輝かせながら、男の子を勇気づけました。そして、有名な合唱曲を歌い出しました。
「この大空に〜つばさをひろげ〜とんで〜ゆきたいよ〜♪」すると、今まで泣きそうだった男の子が、だんだんと意を決したような表情に変わっていきました。
女の子の優しく可愛らしい歌声が、男の子を奮い立たせたようです。
「ゆきたい〜♪」そしてとうとう、男の子は歌の最後の部分に合わせ、ぎゅっと目をつぶると柵から手を放し、体を前に押し出しました。
男の子は滑り台の長い下り坂をかなりのスピードで滑り降り、女の子が待つ一番下でぴたりと止まりました。
そして、男の子が恐る恐る目をあけると、目に入ったのはうれしさに小躍りしている女の子の姿でした。
「ニレくん、すごーい!すべり台、一人ですべれるようになったじゃない!」「うん、ミオちゃんのおうた聞いてたら、なんだかうまくいくような気がしたんだ。」
ニレくんと呼ばれたその男の子は、少し照れ笑いをしながらそう言いました。
「きっとニレくんのお父さんが聞いたらよろこぶわ。きょう帰ってくるんでしょ?」「うん、きょうの6時におふねにのってくるの。
そしたら、ミオちゃんのおかげですべり台すべれたよって言うんだ。ありがとう、ミオちゃん。」
ニレくんがお礼を言い終わらないうちに、ミオちゃんというその女の子の足元に1匹のパチリスが寄ってきました。
どうやら、ミオちゃんの歌に呼び寄せられてきたようです。でも、ニレくんは怖がって後ずさりしてしまっています。
「だいじょうぶ、きっとわたしたちと遊びたいのよ。ね?」ミオちゃんはそう言って、パチリスの頭をなでました。パチリスもうれしそうです。
しかしその直後、園庭の周りの植え込みから物音が聞こえてきました。
メンテ
Re: [決戦!新月の島]ポケットモンスタークレセント[リメイク] ( No.10 )
日時: 2015/01/21 01:10
名前: 椋ちゃん

 第六話 「運河の街の子ども達 後編」
 ちょうどその頃、園庭の真ん中では二人の男の子がサッカーをして遊んでいました。
「よーし、行くぜ、ロイ!」「どこからでもきたまえ、アイクくん!」アイクくんと呼ばれた男の子がボールを蹴ると、
ボールはロイくんというもう一人の男の子の方に向かって勢いよく飛んで行きました。
ロイくんはボールを受け止めようと動きますが、ボールはロイくんのわずか数センチほど左を通り抜けて、土の上に引かれたゴールの線の上を力強く転がっていきました。
「さすがだね、アイクくん。でも、次はまけないよ。」「おう、のぞむところだぜ!」クラスで一番背が高く、小学校2年生くらいには見えそうなアイクくんは、
いかにも元気がよさそうな男の子です。幼稚園児を指して「かっこいい」とか「イケメン」とかいうのは変かもしれませんが、
「かわいい」というよりはそちらの方がしっくり来る気がします。
一方のロイくんは、アイクくんと比べるとクールな印象で、どちらかと言えば知的な感じがします。
どちらも女の子たちには人気があるらしく、遊んでいる間も何人かの女の子が周りで二人を見ていました。
「ん、どうしたんだ、ロイ?」「あ…アイクくん、あれをみたまえ!」ロイくんが指差した滑り台の近くには、ミオちゃんが大勢の野生ポケモンに囲まれているのが見えます。
「お、おい…あれ…やばいだろ!」「と、とにかく先生を呼びに行こう!」二人は、大慌てで駆けていきました。
「あら、アイクくんにロイくん、どうしたの?」園庭の端に立っていた先生が、血相を変えて走ってくる2人に尋ねました。
「先生!た、大変なんです!」ロイくんが息を切らしながらもやっとのことで言いました。それに続いて、アイクくんも必死に説明します。
「ミオが…ミオが野生ポケモンにおそわれてるんだ!」「ええっ!?」先生はすぐに箒を手に取り、アイクくん達と一緒に滑り台をめがけて走っていきました。
しかし、3人が見たのは想像していた事態とは全く違う状況でした。ミオちゃんの歌に合わせて、
さっきのパチリスをはじめ、スボミーやチェリンボなど小さな野生ポケモン達が可愛らしく踊っています。
「…なんか、たのしそうだな…。」「ああ、どうやらおそわれてるわけじゃなさそうだね…。」アイクくんとロイくんも、一気に力が抜けたようです。
「あっ、アイクくんにロイくんに先生!今ポケモンたちと遊んであげてたの。で、どうしたの?」ミオちゃんもとても楽しそうです。
「ど、どうしたのってお前…」「キミたちがおそわれてるんじゃないかと、心配したんだよ。」
「心配してくれてありがとう。さいしょはポケモンたちがいっぱいきてこわかったけど、いっしょに遊んでたらぼくもなかよしになれたんだ。」
ニレくんも笑顔でそう言いました。気が付けば、騒ぎを聞いた他の子たちが集まってきています。おや、ミオちゃんが何かを思いついたようです。
「ねえ、みんなでおままごとなんてどう?ポケモンたちもいっしょに遊んだら、きっとすごくたのしいわ!」
「それいい!」「わーい、さんせー!」ミオちゃんの提案に、他のみんなも歓声を上げました。
このおままごとには、「ポケモンの役」が必要ないのです。なんといっても、本物がたくさんいるのですから。
しかし、みんなが楽しく遊び始めたのにもかかわらず、遠くからただ見ているだけの子が一人います。
子どもとしてはかなり太めのこの子はワリオくんという名前で、つい最近コガネシティからこのミオシティに引っ越してきたそうです。
「ワリオくーん、一緒におままごとしないの?」ミオちゃんがワリオくんを呼びました。しかし、ワリオくんはちっとも乗り気ではないようです。
「…オレ、ポケモンなんかキライや。」「最初はこわいかもしれないけど、いっしょに遊んでれば…」めげずに誘うミオちゃんですが、ワリオくんは目をつり上げて言いました。
「やかましいわ!だいたいこいつら、お前のせいで来たんやろ!お前がかってに遊んどったらええんや!」
「おい、なんだよその言い方!」「まあ待ちたまえアイクくん。あまり刺激すると、まためんどうなことになるからさ。」いきり立つアイクくんを、ロイくんがなだめます。
さらに長い金髪のもう一人の女の子も、ワリオくんに冷たい視線を向けながら言いました。
「そうよ。ミオちゃんも、あんなヤツの言うこと、気にするんじゃないわよ。」
「うん。…でもモモちゃん、ワリオくんってどうしていつもああなのかしら。みんなといっしょに遊んだ方が、ぜったい楽しいのに…」
「そんなの知らないわよ。それより、はやくわたしたちだけで遊びましょう!」モモちゃんと呼ばれた女の子は、その青く強い瞳でミオちゃん達を促しました。
メンテ
Re: [決戦!新月の島]ポケットモンスタークレセント[リメイク] ( No.11 )
日時: 2015/01/28 00:33
名前: 椋ちゃん

 第七話 「漆黒の大男」
 その日の夕方、ニレくんとミオちゃんがそれぞれのお母さんに連れられ、船着き場の近くに来ていました。
さっきニレくんが言っていた通り、今日はニレくんのお父さん――客船「シンオウ丸」の船長がミオシティに戻ってくるのです。
一行が船着き場に向かう運河沿いの道は夕日に照らされ、初夏の陽気に満ちています。
あら、どうしたのでしょう。ニレくんが後ろを見て、立ち止まりました。
「あっ、ぼくのハンカチ…」「あら、途中で落としたのね。待ってるから、すぐに拾ってらっしゃい。転ばないように気を付けるのよ。」
お母さんに言われたとおり、ニレくんは来た道を戻ってハンカチを探し始めました。しかし、全く見つかる気配がありません。
「どうしよう、ハンカチなくしたらまたお母さんにおこられちゃう…」ニレくんは途方にくれました。
 その時、一人の若い男がニレくんに近づいてきました。その手には、ニレくんの名前が書かれた水色のハンカチが握られています。
「もしかしてこのハンカチ、キミのかい?」急に聞こえた低い声にニレくんが顔を上げると、その男がハンカチを差し出していました。
真っ黒な鎧とマントに身を包み、鋭い眼光を備えたこの男は、クラスで一番背が低いニレくんには見上げるような大男に見えました。
「あ…ありがとうござ…」「キミは…『夢』ってなんだと思う?」たじろぎながらもお礼を言おうとするニレくんに、男は唐突に質問をぶつけました。
「えっ…ゆめ…ですか…?」近頃は、幼稚園でも誘拐防止のための教育が行われていて、ニレくんも知らない人が話しかけてきた時の対処法は知っていました。
しかし、「お菓子をあげる」とか、「お母さんが事故に遭った」というような古典的な誘い文句は聞いたことがあったものの、
突然こんな抽象的な質問を投げかけてくる事は想定しておらず、ニレくんもどうしたらいいかわからない、といった様子です。
「そうだ。人は眠っているときに夢を見る。楽しい夢、恐ろしい夢、思わず人に話したくなる夢、とても人には言えない夢…。
また、将来に対する希望の事を『夢』と言ったりもする。キミは『夢』についてどう思う?言い換えれば、キミにとっての『夢』とは何だ?」
男は、ニレくんにさらなる質問を投げかけました。これまで出会ったどんな人とも違う、男の不気味な威圧感に恐怖を感じながらも、ニレくんは考えています。
「えっ…えっと…」「別に何でも構わん。ほら、いろいろあるだろう。たとえば『ケーキ屋さん』とか『Pリキュア(人気アニメのヒロイン)』とか…」
「えっと…ふ、ふなのりになりたいです!」男からヒントが出されると、ニレくんはただでさえ高い声を裏返らせて答えました。
「船乗り?ほう、それはなぜだ?」「お、お父さんが船長さんだから…『どんな海もおそれない男の中の男』ってみんなに言われてるって…
だから、そんな風になりたいなって…」ニレくんがしどろもどろながらも男の質問に答えると、男はニヤリとして言いました。
「なるほどな…おどおどした態度の割にはなかなか良い事を言うじゃないか。」「あっ…でも、ジムリーダーもいいかも…トウガンさんかっこいいし…」
ニレくんがあわてて付け足すと、男はとうとう声を立てて笑い出しました。
「クカカカカカ…!実にすばらしい!キミが今挙げた二つの職業…船長にジムリーダー。どちらも大きな『力』を掌握するものだ。
この世は悪で満ち溢れている。その悪を討ち、正義を実現するには何が必要か?そう、『力』さ。絶対的な『力』を持った存在がいれば、正義は実現し、世界は平和に保たれる。
力なき正義など、所詮偽善にしかならないのさ。どうやらこの街には、それを分かってくれる土壌はあるようだな。」
男は、まるで無邪気な子どものような表情でこの気味の悪い理論を力説しました。しかしニレくんは、男のわけのわからない言葉に恐れおののいているようです。
「僕が言っている事がわからない、という様子だな。まあ、今はわからなくても構わんよ。いずれわかるさ…ごく近いうちにね。」そう言って、男は去っていきました。
「ニレー、何してるのー?」その時、後ろからニレくんのお母さんの声が聞こえてきました。
「お母さん!ミオちゃん!」「ニレくん、ずいぶんふるえてるけど、どうしたの?」ミオちゃんもお母さんも、ニレくんの様子がおかしい事に気が付きました。
「ま、まっくろな服を着た人がぼくの夢はなにかってきいてきて…そのあとへんなことを言ったんだ…すごくおおきくて、ダース・ヴェイダーみたいな人…」
「まあ、他には何もされてない?」「う、うん…」驚くお母さんに、ニレくんは何とか返事をしました。
「近頃変な人が多いから、これからも気を付けるのよ。」こうしてハンカチも無事に見つかり、一行は船着き場に到着しました。
メンテ
[決戦!新月の島]ポケットモンスタークレセント[リメイク] ( No.12 )
日時: 2015/08/18 17:16
名前: リュカ

頑張って下さい。
メンテ
[決戦!新月の島]ポケットモンスタークレセント[リメイク] ( No.13 )
日時: 2015/08/21 18:52
名前: リュカ2

頑張って下さいね。
メンテ
Re: [決戦!新月の島]ポケットモンスタークレセント[リメイク] ( No.14 )
日時: 2015/09/28 00:59
名前: 椋ちゃん

 第八話 「シンオウの地を踏む」
 「こちらシンオウ丸、橋を上げよ!」シンオウ丸の甲板で、船長のナミキさんの声がこだましました。
シンオウ丸――わたし達がクチバシティから乗ってきたこの客船は、今まさにミオシティに到着し、運河の上流にある船着き場をめざしています。
ナミキさんの合図で、ミオシティの運河にかけられた跳ね橋が、真ん中で分かれせりあがったと思うと、寸分の狂いもなく左右同時にゆっくりと、垂直に上がりました。
「ここがミオシティ…やっぱりカントーとは全然雰囲気が違うわ。」「おう、いい所だろう。俺は船であちこち旅しているが、やっぱりここは格別だな。」
初めて見る北国の港町に息をのむわたしに、ナミキさんは得意げにそう言いました。
ナミキさんはとても気さくで、乗客ともよく話をする人でした。わたしも、自分の目的やムクの事などを話す事ができました。
ですから、わたし達の目的も良く理解してくださり、全面的に協力してくださるとの心強いお言葉を頂きました。
 そうこうしているうちに、船は船着き場に到着しました。「さて、こうしちゃいられない。家内と子どもが迎えに来てるんだ。」
ナミキさんはそういうと、鼻歌を歌い始めました。長い航海の間に聞いた話では、ほかの乗組員の皆さんも家族が恋しかったようです。
船の乗降口が開くと、わたし達は船着き場に降り立ち、シンオウの大地を踏みしめました。そして最後に、ナミキさんも船を降りました。
「お父さん!」セーラー服を着た一人の子どもが、ナミキさんのもとに駆け寄りました。その子のお母さんらしき人も、すぐそばにいます。
「おおニレ、元気だったか?お父さん、ずっと会いたかったんだぞ。」ナミキさんは、満面の笑顔でわが子を抱きしめました。
「お前にも、また無事に会えてよかった。俺がいない間、変わった事は無かったか?」「ええ、ただ、ついさっきニレが知らない人に声をかけられたらしくて…」
「何だって!?そうか、この辺もずいぶん物騒になったな。とにかく、ニレもお前も無事でよかった。」
ナミキさんは、かなり驚いた様子でした。これまでミオシティに住んでいてそうそう変な人に出くわす事もなかったけれど、これからは気をつけなくては、と思ったようです。
しかし…この時点では、この事があれほどの事件のはじまりだとはまだ誰も考えてはいなかったのです。
「ニレくんちのおじさん、おかえりなさい!」「おっ、ミオちゃんも来てくれたのか!」ミオちゃんも、笑顔で親友のお父さんを迎えました。
「ねえおじさん聞いて聞いて、きょうね、ニレくん、すべり台一人ですべれるようになったのよ!」「ホントか?とうとうできるようになったんだな、ニレ!」
「うん、ミオちゃんがしたでおうたうたってくれたから…。」「そうか、ミオちゃんにもしっかりお礼を言わないとな。」
ナミキさんは、しばらく見ない間の子どもの成長を、心の底から喜んでいました。
「ミオちゃんは、これからうちに来るんだったな。そうだ、よかったらヒイナちゃんもどうだ?」「ええっ!?」
ナミキさんの唐突な申し出に、わたしはただただ驚きました。
ただでさえ、船旅から帰ってきた後で家族とゆっくりしたいでしょうに、そこに急にお邪魔してよいものでしょうか。
「えっ…でも、ご迷惑じゃありませんか?」「何を言ってるんだ、俺たちはもう仲間じゃないか。」
「そうよ。それに主人が帰ってくるので張り切って食事を作りすぎてしまったの。どうしようかと思ってたから、ちょうどよかったわ!」
ナミキさんも、奥さんも誘ってくれましたが、わたしはどうしたものか、と考えました。その時、ドナルドさんがわたしにこう言いました。
「いいんじゃないかな。現地の人たちと仲良くなれば、色々と動きやすくなるし。レジスタンスの拠点の準備はぼくたちでやっておくから、
その間ヒイナちゃんはナミキさんたちといろいろ話をしてみるといいよ。」
ドナルドさんの言葉に、わたしはなるほどと思いました。いくら正義のためと思って戦っても、現地の人の理解を得られなければ意味がないのです。
そのためには、まずは仲良くなることが最も大切だと、わたしはこの時気づいたのです。
「ありがとうございます。では、お言葉に甘えて、お邪魔させていただきます。」「よし、そう来なくっちゃな!」
こうして、わたしはナミキさんのお家で夕飯をご馳走になる事になりました。
メンテ
Re: [決戦!新月の島]ポケットモンスタークレセント[リメイク] ( No.15 )
日時: 2015/09/30 00:23
名前: 椋ちゃん

 第九話 「ナミキさんの家でその1 夕食」
 ナミキさんのお家は、船着き場から歩いて5分もかからない所にあります。玄関から中に入ると、すぐにカレーのいい匂いが漂ってきました。
「おっ、今日はカレーか!」「ええ、あなたの好きなシーフードカレーよ。」久しぶりに帰ってくるご主人のために、奥さんは大好物のカレーを用意していたのです。
「たくさんあるから、ミオちゃんもヒイナさんも遠慮なく食べてね。」「わーい、ありがとうおばさん!」「ありがとうございます。では、わたしも…」
みんなでいただきますの挨拶をし、食事を始めました。おいしいカレーに舌鼓を打ちながら、わたし達は楽しい話に花を咲かせていました。
そんな時、ナミキさんが急に席を立つと、「…そうだ、ちょうど見せたいものがあったんだ。今持ってくるから、ちょっと待っててな。」
ナミキさんは、自分の部屋に何かを探しに行ってしまいました。ミオちゃんも、何が出てくるのか興味津々といった様子です。
「見せたいものって、なにかしら?」「あのね…あっ!」以前にそれを見た事があるらしいニレくんが、説明しようとした拍子にカレーを服にこぼしてしまいました。
「あらあら、大丈夫?」ミオちゃんが、ティッシュでニレくんの服に付いたカレーを拭こうとしました。
「すぐにお着替えした方がいいわ、ちょうど今女の子しかいないから、ここでも…」わたしがそう勧めると、急にリビングに気まずい沈黙が流れました。
わたしは、一瞬何が起こったのか分からず、あっけにとられていましたが、ミオちゃんがあわてて説明してくれました。
「あっ、あのね、ニレくんは男の子よ。」「えっ、そうなの!?やだわたしったら…。ごめんね、かわいいからてっきり女の子かと思って…」「………」
ニレくんは女の子に間違われたことが面白くなかったのか、何も言わず下を向いています。
「うちの子、女顔だから、すぐ女の子に間違われるのよ。でも、少し気が弱すぎて…もう少し主人に似てくれればよかったのだけど…」
「あら、そんなこと…。かわいいし優しいし、きっと将来女の子に好かれると思いますよ。」
ニレくんのお母さんは、気が弱いとこぼしてみせながらも、息子が女の子に間違われたことが、むしろちょっぴり得意そうに見えたので、わたしもほっとしました。
そんな事を話している間に、ミオちゃんがニレくんの着替えを持ってきました。
「おばさん、ニレくんのおきがえ、これでいいかしら?」「そうね、今日は少し暑いし、それならちょうどいいわ。」
この家の隣に住んでいるミオちゃんは毎日のように遊びに来るので、ニレくんの着替えの場所もよく知っているようです。
ニレくんのお母さんも、ミオちゃんに「まあ、よく気が付くのね」とか「ありがとう」などの言葉はかけません。
それがかえって、家族のような自然な仲の良さを感じさせました。
「待たせたな、久しぶりだもんで、探すのに少し手間取っちまってな。」
ナミキさんが、ようやく戻ってきました。その手に握られているのは、なんとポケモンのカセキです。
「わぁ、すごーい!」ミオちゃんは目を輝かせてそのカセキを見ています。
「これ、お父さんがおしごとに行くまえに、トウガンさんにもらったんだって。」ニレくんが得意そうに説明しました。
「そう、最近じゃあミオシティの近くでもカセキが出るらしくてな。トウガンさんの話じゃ、シンオウの地下通路の壁の中にはこんなカセキがもっとあるそうだ。
これは『たてのカセキ』で、元はタテトプスというポケモンだったんだと。」
壮大な古代のロマンに、一同は息をのみました。その時、わたしはある事を思いついたのです。
メンテ
Re: [決戦!新月の島]ポケットモンスタークレセント[リメイク] ( No.16 )
日時: 2015/12/29 13:26
名前: 椋ちゃん

 第十話 「ナミキさんの家でその2 自己紹介」
「そうだわ、ポケモンと言えば、わたしもポケモンたちも、まだニレくんたちに自己紹介してませんでしたね。この場をお借りして自己紹介してもいいですか?」
「ああ、いいとも。ヒイナちゃんが終わったら、ニレ達も自己紹介するといい。」ナミキさんの許可を頂きテーブルの前に立つと、ニレくんたちが拍手してくれました。
「改めまして、トキワシティの新賀雛です。呼ぶときは『ヒイナ』って呼んでね。それから…」わたしは、ポケモンたちをボールから出しました。
「こっちはサーナイト。わたしがニレくんたちくらいの時からずっと一緒にいるの。テレパシーで人とお話しする事もできるのよ。」
(はじめまして、サーナイトと申します。よろしくお願いします。)サーナイトは少し緊張した様子で、ニレくんたちにあいさつしました。
このサーナイトは、ある雨の日、親とはぐれてさまよっていたところを、保育園帰りのわたしが保護したラルトスが進化したものです。
それ以来、何かあると命がけでわたしを守ろうとしてくれ、話し相手にもなってくれます。わたしにとっては、かけがえのない大切なパートナーです。
「こっちはミロカロス。サーナイトと同じ頃に友人からもらったの。おくびょうな性格だけど、打たれ強さは誰にも負けないわ。」
「わぁ、きれいなポケモンね!」ミオちゃんは最も美しいポケモンと言われるミロカロスに、素直に感嘆の言葉を口にしました。
「最後に、フシギバナ。最近入った子なんだけど、とっても頼りになるの。あっ、大丈夫よ。大きいけど、とっても優しい子なの。」
わたしは、大きくて少し怖い顔をしたフシギバナを怖がって後ずさりするニレくんを安心させるようにそう言いました。
「じゃあ、わたしたちが終わったから、今度はニレくんたちの番ね。」「えっ、ぼく?」ニレくんは、とても緊張した様子で自己紹介を始めました。
「え、えっと…み、ミオ幼稚園年長組の、えっと…な、並木楡です…。」
「ミオ幼稚園年長組の桜井美桜です。こっちはピンプク。タマゴから生まれたばっかりなの。」ミオちゃんがニレくんに続きます。
ピンプクも、ミオちゃんに抱かれて嬉しそうに、わたしやわたしのポケモンたちにあいさつしました。
わたしは元気に自己紹介するミオちゃんの顔を見て、今日初めて会ったはずなのに、どこかで会った事があるような気がしました。
わたしがよく知っている誰かに、とてもよく似ている気がするのです。気のせいかもしれませんが、わたしと昔親しくしていた誰かに…。
「あっ、そうだ!」ミオちゃんが何か思いついたようです。わたしはその声ではっと現実に引き戻されました。
「ねえヒイナさん、ヒイナさんのポケモンたちに、ポフィンあげてもいい?」ミオちゃんはそう言うとポフィンケースを取り出しました。
中には赤やピンク、緑や黄色、色とりどりのポフィンがたくさん入っています。
「まあ、もしかしてそのポフィン、ミオちゃんが作ったの?」「ええ、お休みの日はよくつくるの。ピンプクにはからいポフィンをあげると、すっごくよろこぶのよ。」
わたしは驚きました。わたしがミオちゃんくらいの頃は、まだカップ麺もろくに作れなかったというのに。
まだ幼稚園なのにこんなきれいなポフィンを作れるなんて、ミオちゃんはなんてしっかりしているのでしょう。
「すごいわ。ミオちゃんって女子力高いのね。」「じょしりょく?」「えっと…この場合、お料理が上手ってことよ。」
わたしがミオちゃんを絶賛すると、ミオちゃんはすぐにわたしのポケモンたちのそばに行き、サーナイトに尋ねました。
「ねえ、サーナイトたちはどんな味がすきなの?」(はい、ミロカロスは甘いものが好きですが、私とフシギバナはどんな味でもおいしく頂けます。)
まじめなサーナイトとがんばりやのフシギバナは、昔から食べ物の好き嫌いはあまりなかったように思います。
ミオちゃんはミロカロスにはピンク色のあまいポフィンを、サーナイトとフシギバナには色々な味のポフィンを食べさせていました。
ポケモンたちも、とても満足しているようです。
そんなこんなで楽しく過ごしているさなか、わたしのポケギアから軽快な音楽が鳴り響きました。
レジスタンスの拠点の整備を担当していたドナルドさんからの電話です。
メンテ
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日時: 2017/03/25 15:46
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